【本要約】子ども達を喫煙者に!?【悪魔のマーケティング】

「子供だって口はあるだろ。だったらタバコを吸わせたいね」

ある海外の産業のタバコ役員が、マーケティング戦略でこう言い放っています。
タバコ産業は、思春期を迎えた10代の心理を巧みに利用する方法を学び
彼らが抱える”心の悩み”をタバコで解消させるように仕向けます。

タバコ産業のマーケティング部門役員は、タバコに「大人の世界への入り口」といった、
イメージを植え付けています。

その内容は、たとえばセックスへの禁断の快楽であり、
大人への第一歩を踏み出すための儀式の1つである、といったものでした。

こうして、タバコ産業は若年層に肯定的なイメージを植え付けました。
たとえば少年に向けては、大人の証明であり、男らしさの象徴であり、
自由や自信、反抗のシンボルといったイメージです。

少女に対しては、女性らしい印象をタバコに結びつけたのです。
タバコ産業は、スポーツ雑誌に広告を掲載したり
F1のスポンサーになるなど、新たな手法で若年層を開拓していきました。

目次

重要な事実(FACTS)

タバコ広告は3歳児にすら影響を及ぼします。
ある調査によれば、6歳の子ども達の間では、タバコ会社のキャラクターは
ミッキーマウスと同じくらい知られているそうです。

子ども達は、テレビのスポーツ番組で頻繁に宣伝が流れるタバコのブランド名を
覚えています。

タバコの広告を見て「タバコを吸いたい」と思うようになるのは
だいたい9歳くらいからです。

その後、実際にタバコを初体験する年齢になるまで、
子ども達はタバコの広告の波にさらされます。

大人びたものや洗練されたイメージの広告などは、一見すると
タバコ会社が子ども達に宣伝しているようには、とても思えません。
しかし、実際には大人向けの宣伝活動が確実に子供や10代の心を捉えているのです。

なぜなら、大人向けの広告を見て子ども達は
「タバコを吸うこと=大人になること」と考えるようになります。

タバコ産業のマーケティング活動によって、
10代の若者は、タバコが「大人の証」であるかのように思います。

タバコ産業が、スポーツ雑誌に広告を掲載したり
F1のスポンサーになるなど、新たな手法で若年層を開拓していきます。

タバコ産業が語った真実(TRUTH)

タバコ産業は、若年層ターゲットにしてタバコを売り込んでいきます。
1957年、ある会社の役員は次のメモを残しています。

「たとえ(調査や宣伝)経費がかかったとしても、
若年層にタバコを売り込めば、より多くの利益が見込めるはずである。
なぜなら、若い連中はタバコを吸いたがっているし
若い世代というのは、お互いに影響を受けやすい。

さらに、ひとは最初に吸い始めた銘柄を忠実に吸い続けるからだ」

ある会社はタバコ広告に「カウボーイ」のイメージキャラクターを
起用しました。

「独立と抵抗の象徴であるカウボーイのイメージは、
若者を魅了するにはうってつけである。これで、” 新米喫煙者 ”たちを
〇〇というブランドに振り向かせるのだ」

10代の少女たちもまた、タバコ会社の巧みなマーケティングによって
喫煙の衝動をかられるようになります。

1968年、ある会社は女性をターゲットにしたタバコ ”バージ○アスリム”を発売しました。
タバコのキャッチコピーは、「いつでも素敵なキミのそばにいる」でした。
バージ○アスリムを発売した後、6年間で10代の喫煙率は2倍に増加しました。

タバコは「親離れと自立」の象徴になっていきます。
あるタバコ会社の役員会の草案には、次のように書かれています。

「若者にとってタバコを吸い始めるという行為は、象徴的な意味もある。
すなわち、
『俺はもうおふくろにべったりのガキじゃねえ、タフで、命知らずで、イケてる』
といった具合です。

こうした心理的な動機づけが薄れていっても、今度はタバコの薬理学的な作用が働き
禁煙は困難になってくる」

子ども達を喫煙者に《perspective》

タバコ産業にとってタバコを未成年に売りつけることは、
単にタバコの売上を伸ばす以上の大きな意味がありました。

未成年をタバコ依存症(ニコチン中毒)に仕立て上げることは
タバコ産業に必要不可欠なのです。

未成年者や子供はニコチン中毒になりやすく、また大人と異なり、
タバコを吸う行為は「伝染力」を持ちます。

一度吸い始めたブランドに忠誠心を抱き、
結果として将来のタバコの消費者になってくれます。

生涯にわたってタバコ産業の ”お得意さん” になってくれる人々の89%は
19歳までにすでにタバコの顧客=喫煙者になっている

これが、タバコビジネスの基本です。

1977年10月18日づけの「プロジェクト16」の報告書には
「10代の若者がタバコを吸い始める大きな要因は『仲間意識』だ。

11歳から13歳ごろにかけて、すでにタバコを吸っている子供が
まだ吸っていない子供に対し、タバコを吸えとプレッシャーをかける可能性が
高いケースが多い」と述べています。

あるタバコ会社の場合、12歳から24歳までの「男性グループ」が、
マーケティング上最も重要なグループとみなされました。

1994年のアメリカ公衆衛生局長官報告書『若者の喫煙予防』は
若者たちは、「ニコチンに依存している」から喫煙を始めるのではなく
『社会心理的な周囲の環境の影響』によって喫煙を始めるのです。

と、まとめています。

アメリカの食品医薬局が打ち出した具体的なニコチン規制政策の基本4原則は
次の通りです。

1,子ども達がタバコを買えないようにする
2,広告を見せないようにする
3,喫煙の危険性のみでなく、喫煙に走らせる社会的誘因についても啓蒙する
4, タバコの税率を引き上げる

まず、「自動販売機を禁止する」。
これは、成人喫煙者が2%以下しか自動販売機で買わないのに
13歳以下の喫煙者の4分の1が、自動販売機で購入していたからです。

次に、「青少年を主たる対象とした広告を禁止し、帽子やTシャツのような販売促進物を禁止する」

そして、「タバコ製造業者には、連邦政府が作成した子供向け公共教育キャンペーンの
費用を負担することと、広告内で喫煙に対する肯定的イメージ作りをしないことを要求する」。

さらに、「青少年の喫煙者数が7年間に半減しなければ、また追って措置をとる」
というものです。

既存のデータから類推できることが1つあります。
日本では未成年喫煙者の71.7%が自動販売機からタバコを購入しています(2001年警察庁調べ)

一方、自動販売機の規制がなされた酒類の販売比率は20%減と激減しています。
タバコの販売が対面販売等の方式で未成年者への販売規制を徹底的に行えば
日本の未成年者の喫煙は激減する可能性が高いのです。

それは、必然的に将来の喫煙人口の激減に繋がります。

まとめ


「悪魔のマーケティング」(タバコ産業が語った真実)の
『子ども達を喫煙者に』のチャプターを要約しました。

タバコの本質や、広告(プロパガンダ)、マーケティングの役割が問われていますね。
衝撃的な内容で少しショックを受けた方もいると思います。

これを機会に、タバコを喫煙している人は
『禁煙』にチャレンジするいい機会だと思います。


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